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[orca-users:12831] Re: ORCAとOsiriXとの接続について〜その5?



黒川さん


>院内ネットワークが乗っ取られても、 患者様の個人情報の毀損は相当減る

セキュリティの問題ですね。

概略書いただけで細かいことは書きませんでしたが、私のようにシステムを
組むとヘッダー情報と画像データを分けて別の場所に保管できるので
セキュリティ面でも安全度が増します。(実際、部分的にそうしている)

LAN上にシステムを展開するときに、スクリプト言語とpostgreSQLで認証
システムをつくり、ヘッダー情報の一部をpostgreの側に持たせています。

システムの正面からセキュリティが突破されれば話は別ですが、postgreの
パスワードを解析されたところで出てくるのは患者さんの名前だけ、仮に
画像データの置き場所をつきとめられても出てくるのは画素値の集積された
ファイルのみです。
現実的にこのセキュリティを突破するのは相当腕のあるハッカーでもない
限り無理なのではと思います。
そこまではしてませんが、postgreの患者情報を暗号化するとシステム管理者
といえども登録したデータから意味のある情報を復号することは難しく
なります。(よくいわれているようにユーザーのパスワード管理が非常に重要に
なってきます)

あと、 OsiriX が駄目なのは、開発者が日本語で設計思想を語ってくれない
ところでしょうか(笑)。



さきほど、アーカイブで確認しましたが、発言主さんは既に業者に相談されて
いたのですね。
何を力説していたんだろうとちょっと恥ずかしくなってます。


フェイザー合同会社
猪股

(2012/08/12 16:48), PH6700DC wrote:
> 黒川KitaQ と申します。横から済みませんです。
>
>   ORCA を西島先生にお願いした清算中のグループの端くれです。
>
>   あのう、実は、画像は Mac に任せて、レセコンは、Windows に任せてとい
> うことを考えていました。そうすると、院内ネットワークが乗っ取られても、
> 患者様の個人情報の毀損は相当減るであろうということからですけど。電子カ
> ルテは、この際無視します。
>  BlackBox 社の Server Switch ultra あたりで、Mac と Windows の共存を図
> るとか、出来ないものでしょうかー。
>
>
> On Sun, 12 Aug 2012 15:52:34 +0900
> Hiroaki Inomata <inoma99@xxxxxxxxxx> wrote:
>
>> しつこく連投です。
>>
>> このプロジェクト(というほど大げさなものではないですが)は今年の5月
>> くらいから着手して8月の頭くらいでいいところまでいきました。
>>
>> この間に、実はニュートングラフィックスさんにも作成依頼をかけてます。
>> もちろん、断られましたが(断られたので自作したというのが本当のところ)。
>>
>>> ORCAとOsiriXの両方を知っている業者は(残念ながら)ありえないでしょう。
>> というのはたぶん本当でしょう。
>> 私の感覚だと、この手の業者は、ORCA、OsiriX、あるいは dcm4chee の導入
>> やカスタマイズまではやってくれると思いますが、それらの機能を超える
>> ような機能を、新規にロジックおこしてアルゴリズム考えて実装、とうところまでは
>> やってくれないと思います(常識的な使い方をしている限りでは、導入やカスタ
>> マイズしてくれるだけでいいわけですし、十分にありがたいことだと思います)。
>>
>> で、当初の問題に戻りますが
>>
>>> レントゲン配信システムとしてMac のOsiriXを考えていますが
>> 私は ORCA 詳しくないんですが(開業したときのことを考えて物色しているだけ)
>>
>> レントゲン機器がアウトプットしたDICOMファイルをいったんサーバーに保管
>> → ORCA 連動の電子カルテから画像保管サーバーにアクセス
>> → 患者IDなどを照合して必要なDICOMファイルをひっぱってくる
>>
>> ではだめなのですか?
>>
>>
>> フェイザー合同会社
>> 猪股
>>
>> (2012/08/12 14:35), Hiroaki Inomata wrote:
>>> 連投です。
>>>
>>> 長くなってきたのでおさらいです。
>>>
>>> この時点で「特定のDICOMフォーマットを読み込んで画素データ
>>> を保持するプログラム」ができたわけです。
>>>
>>> このままでは、使い道が限られているので、私は画素データを
>>> BMPファイルに書き出す機能を付け加えました(大して難しく
>>> ない)。
>>>
>>> ここまでくると発想は気分よく伸びていきます(笑)。
>>>
>>> サーバーにDICOM→BMP変換ソフトを置いておき、ブラウザから
>>> の依頼に応じてこのソフトを走らせるようにしておけば、普通の
>>> ブラウザでDICOMファイルが表示できるようになります。
>>> 具体的には
>>> http://www.phazor.org/demo/HB4U_user.JPG
>>> というような感じです。
>>>
>>> 外来で雇われているだけだと基幹システムいじるのは何かと
>>> 面倒ですが(したくもないですし)、LANに手持ちのパソコンを
>>> 追加するのはどこのクリニックでも許可してくれるので、これで
>>> 外来診察時にDICOMファイルの閲覧や(患者さんの許可が
>>> 得られれば)保管も可能になるわけです。
>>>
>>> 私は、医師としては精神科が専門でメンタルクリニックなどには
>>> 認知症の患者さんもいらっしゃいますから、頭部CTの画像など
>>> は時系列で保管しておきたいわけです。
>>>
>>> 最初に「もろもろの理由でOsiriXを触る必要があった」みたいな
>>> ことを書いたのは、こういった理由です。
>>> (結局、OsiriXは捨ててしまいましたが。あと、OsiriXがMacでしか
>>> 動かないというのは、こういった用途には不向きです)
>>>
>>> (続く....かも)
>>>
>>> フェイザー合同会社
>>> 猪股
>>>
>>> (2012/08/12 13:34), Hiroaki Inomata wrote:
>>>> 続きです。
>>>>
>>>> Osirix の利用は難しいそうだという結論に至ったわけですが、ここで私は
>>>> 発想を変えました。
>>>> 「一般のDICOMファイルの情報をすべて読み出し・管理するのは難しい
>>>>  が、特定のDICOMだけを操作するのは、それほど面倒ではないはずだ」
>>>> と。
>>>>
>>>> 具体的に言うと、私の場合、勤務する病院のCT画像がはいったDICOMファイル
>>>> を読み込んで加工できる状態にすればよかっただけなので、ヘッダー情報から
>>>> 必要な情報を取ってきて、画像を再構成するソフトを書きました。
>>>> (言い方をかえれば、特定フォーマットだけを読み込めるDICOMビューアーを
>>>>  つくったわけです。)
>>>> DICOMファイルを直接操作するわけですから、特定のソフトに縛られることが
>>>> なくなります。私は windows 派ですので、マイクロソフトの VB.NET や C++.NET
>>>> という使い慣れた言語が使えるわけです。
>>>> これで、かなり精神的に楽になりました(笑)。
>>>>
>>>> 技術的な話に入りますが、DICOMファイルは基本的には「ヘッダー情報+画像
>>>> データ」
>>>> という構成になってます。
>>>> 患者さんの名前や撮像の諸々の条件などはヘッダー情報の書き込まれてます。
>>>> これらの情報をすべて読み込むのは面倒ですが、画像を再構成するだけなら、
>>>>
>>>> PhotometricInterpretation (たいていMONOCHROME2なので深く悩む必要なし)
>>>> Rows
>>>> Columns (この二つで画像の大きさを決める。CTの場合、たいてい512×512)
>>>> BitsAllocated
>>>> BitsStored
>>>> HighBit (この3つで画素データの配置を決める。これはキモ)
>>>> RescaleIntercept (画素データのオフセット値を決める。が、CTの場合、た
>>>> いてい-1024か0)
>>>>
>>>> だけ正確に読み込めればいいわけです。これはプログラム実装上、かなり楽ですし、
>>>> 無駄な情報すてているわけなので、超高速で動きます(理論上、.NetFramework
>>>> が規定する
>>>> 最高速度で動作する)。
>>>>
>>>> ここまでくると、応用は容易になります。
>>>> 病院にはPACSサーバーや電子カルテ付属のDICOMビューアーがあるので、使
>>>> う必要は
>>>> ありませんでしたが(ただし、反応が遅くてイライラするようになりました)、
>>>> メンタルクリニック
>>>> には、この手の画像処理系がなかったので、Webアプリに仕立て上げて LAN 上に
>>>> 配置しま
>>>> した。
>>>>
>>>> (続く)
>>>>
>>>> フェイザー合同会社 http://www.phazor.org/
>>>> 代表 猪股
>>>>
>>>> (2012/08/12 11:54), Hiroaki Inomata wrote:
>>>>> 最近、このMLをみつけた猪股というものです。
>>>>>
>>>>> エンジニア→精神科医→医師兼会社経営(本当に小さな会社です)
>>>>>
>>>>> という経歴です。
>>>>>
>>>>> 開業医ではありませんのでORCAとOsiriXの接続に関して質問者さんの
>>>>> ような問題を持ったことはないんですが、もろもろの理由でOsiriXを最近
>>>>> 触っていたので、直接の回答にならないとは思いますが、あれこれ書かせて
>>>>> いただきます。
>>>>>
>>>>> 私の場合は、画像処理ソフトをつくろうとOsiriXを触っていましたが、結局
>>>>> あきらめました。なぜかといえば
>>>>>
>>>>> ・プラグインを書くにはobjective-Cを勉強する必要があるがけっこう面倒
>>>>>
>>>>> ・objective-Cを使えるようになったとしても、所定の目的を達するためには
>>>>>  OsiriXの膨大なソースコードを読む必要があり、これも時間がかかりそう
>>>>>
>>>>> ・OsiriXはオープンソースを謳っているが、webポータルの機能や日本語
>>>>>  ローカライズの部分は第三者からみるとかなり不明瞭な構成に
>>>>>  なっており、この部分の修正が一筋縄ではいかなそう。
>>>>>  また、OsiriX自体が基本的な部分で他のオープンソースのライブラリに大きく
>>>>>  依存しており、きめ細かい処理をする際、結局、元のライブラリまで勉強する
>>>>>  必要がでてきそう(で、また時間をとられると)
>>>>>
>>>>> ・OsiriX はデータ管理にSQLiteを使っており、私はこれをこれまでまったく触った
>>>>>  ことがない。そしてSQLiteはMySQLなどを簡略化したもので使いやすいが、
>>>>>  スタディデータが1000件を超えると著しくパフォーマンスが低下すると
>>>>>  伝え聞いたこと(あくまで伝聞ですが)
>>>>>
>>>>> などの理由です。
>>>>>
>>>>> なお、OsiriXを最新版のobjective-Cでコンパイルする方法は、
>>>>> http://phazor.org/blog-ja/?p=8
>>>>> http://phazor.org/blog/?p=4
>>>>> あたりに書いておきましたので、よかったら参考までに。
>>>>> (まあ、ここまでして私はOsiriXを見切ったのですが・・・)
>>>>>
>>>>> 長くなってきたので、続きは改めて投稿します。
>>>>>
>>>>> (あと、OsiriX は100〜200件くらいのデータを入れておく分には
>>>>>  現在のところベストのフリーソフトだと思います。実際、今でも
>>>>>  使ってますし。 OsiriX を貶めようとしているわけではないので
>>>>>  念のため)
>>>>>
>>>>>
>>>>>
>>>>> フェイザー合同会社( PHAZOR, LLC) 代表 
>>>>> 医師 猪股弘明
>>>>> http://www.phazor.org/index010jp.html
>>>>>
>>>>>
>>>>>
>>>>>> お世話になります。来春承継予定です。 現在前院長がORCAを使用しており
>>>>>> 患者もそのまま引き継ぐためORCAを使用したいと思っております。 レントゲン
>>>>>> 配信システムとしてMac のOsiriXを考えていますがORCAサポー
>>>>> ト担当も
>>>>>> OsiriXディーラーも経験が少ないようです。 メーリングリスト全てで検
>>>>> 索しましたが
>>>>>> なかなか有益な情報にたどり着けませんでした。 この板にお尋ねしてよいのかも
>>>>>> わかりませんがORCAとOsiriXを接続されたご経験がある方がいらっ
>>>>> しゃいましたら
>>>>>> 「このスレッドを読め」などヒントでも結構です。お教え願えないでしょうか?
>>>>>> 他のPACSとORCAの接続(患者ID 名前 年齢などの受け渡し)はで
>>>>> きているようです
>>>>>> ので可能だとは思いますが情報をいただけると大変喜びます。
> ***************************************************
> 黒川 聡
> 黒川医院(内科、小児科、胃腸科、循環器科、呼吸器科、
> 神経科、リウマチ科、放射線科)
> (福岡県)北九州市八幡東区諏訪 1-5-24
> ***************************************************
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