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[orca-users:03279] Re: VM-Ware への・・・(改題:全医協の件)



安陪さん、こんにちは八木@大阪です。

On Mon, 10 Mar 2003 18:42:40 +0900
安陪隆明 <takaaki_abe@xxxxxxxxxxxxxxxxx> 様からのメールに:

僕の舌足らずの意見にレスありがとうございます。
以下、少し長くなりました。
申し訳ありません。

>  そうですね。あのテーマ自体は確かにとても重要なのですが、
> 「皆が今一番聞きたいテーマ」
>  からは外れていたようにも思えました。
>  今、あのテーマが日医総研にとってかなり重要だということは
> わかりますし、自分自身、昔からあの問題を重視してきたので、
> それが取り上げられたこと自体は良いことだとは思います。
>  西島先生も「今ここをしっかりしなければまずい」という
> お気持ちなのであろうことは、発表からもお伺いすることが
> できました。

西島理事が言われたこと、また認証の件など、重要な事は
非常によく分かります。
インフラとしてネットワークを整備するのであれば、当然な
ことですから。
しかし、例えば、大阪でORCAを使っているのは1施設です。
点です、線にも、網(ネットワーク)にもなりません。

整備されたネットワークがあるから、ORCAを採用しようと
いう方より、ORCAを採用したら、しっかりしたネットワークに
繋げることができたという方のほうが、きっと多いと思います。

>  一言で言えば、ORCAプロジェクトはもはや単なる理念から、
> 実際に動いているレセコンとなり、またビジネスとなってし
> まいました。そしてそれに伴い、具体的に考えなければいけ
> ないこともさらに多岐にわたるようになってしまったという
> ことではないでしょうか。

ORCAのプロジェクトにかけるお金と時間とベンダーの我慢が、
いつまでも続くなら心配はしません。
しっかりしたネットワークを整備していただき、それに各医療施設
が接続するのを時間をかけて待てばよいと思います。

ただ、僕は、ORCAは”医師会のIT化”を進めるデバイスであって、
”IT化した医師会”を作るためのものではないと思ってきました。
つまり、どんなに立派なネットワークが整備されても、それに
繋ごうとする医者がいなければ、ネットワークに情報は流れません。
これは、大小色々な医療系ネットワークをみても明確な事だと
思います。

ORCA構想の目的は、ネットワークを構築する事なのは理解して
います。その目的のために、レセコンという身近なものから始める
ことで、医者の意識を、ITへ、医師会へ向くように考えたのでは
なかったのでしょうか。

西島理事は、”ORCAプロジェクトは、3年にわたる生みの苦しみを
乗り越え、今年から普及期入った。この普及期の位置付けは、
各医療機関に情報化への共通の基盤となる様々な成果物を
「情報化のタネ」として蒔く時期といえよう。これらが大きく進化し、
IT時代の皆保険制度を維持するポテンシャルを持ったネットワーク
に育てることが目標である”とレジメに、お書きです。

”共通の基盤となる様々な成果物”とは、何を指すのでしょうか。
ネットワークの構築という目標に、何故レセコン等という、回りくどい
やり方をしたのでしょうか。
それを忘れては、ORCAプロジェクトは失敗してしまうような気が
します。

僕は、普及期とは、単純に”レセコンORCA”の普及期であって
欲しいと思います。まず、”レセコンORCA”の普及があってこそ、
次のステップに進めますし、ネットワーク構築の時間的余裕が
生まれるのではないかと思います。

>  逆に研究会の開催という面からORCAを見れば、もはや
> 「ORCA」ということだけをテーマにシンポジウムなどを
> する時代は過ぎてしまい、ORCAのどういう問題をシンポ
> ジウムなどで取り上げるか、ということによって、研究
> 会の主催者の軽重の鼎を問われる時代になってしまった、
> ということも言えるかと思います。

この会の出席された代表者の方々が、各医師会で、どのような
報告をするのでしょうか。
今回の会から、一般医師会員にORCA普及を奨めるどのような
言葉を持ち帰ることができたのでしょうか。

「ORCA」は、既にひとつのテーマでくくってシンポジウムを
開けるような時期ではないという安陪さんの意見と僕も同じです。



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                   八木高秀
thyagi@xxxxxxxxxxxxxxx / thyagi@xxxxxxxxxxxxxxx
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