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[orca-dev:00046] Re: 病名クラス
- To: orca-dev@xxxxxxxxxxxxxx
- Subject: [orca-dev:00046] Re: 病名クラス
- From: Yoshinori Ariie <PBA00250@xxxxxxxxx>
- Date: Fri, 24 May 2002 17:06:28 +0900
有家@松山記念病院です。
成澤先生、ご意見ありがとうございます。
date: Fri, May 24, 2002 at 05:17:41AM +0900
from: "H.Narusawa" <null@xxxxxxxxxxxxxxxxxx>
>
> ORCAはレセコンですから,この病名は保険請求の根拠で
> あり,保険の分類に従うのが妥当な選択ではないでしょうか?
>
> 車をぶつけて修理工場に持ち込む.
> 状態としては,軽くこすったか,強くぶつけたか..
> 対応としてはフェンダー交換.
>
> 請求書としては,フェンダー破損で交換という記述.
> 報告書としては,強くぶつけたか,軽くこすったかは,
> 記録している必要がある.
>
> というように理解しています.
おっしゃる通り、この「労賃 + 材料費」を計算する所から始めようというのが
ORCAの着想であり、現実原則から始めるという pragmatism に好感を持ちます。
=> 観念の世界をさまよったのちに帰還する場所がはっきりします (^^)
病名で悩む、というのは上記の「交通事故モデル」で言えば
「病名」に相当する「事故名」とでもいうような名詞(句?)を記入する欄が
請求書と報告書にあり、特に請求書の方ではそれが監査されるので苦慮する
というような analogy でしょうか。
=> この場合、保険会社が何をどう監査するかという考え方、すなわち
監査する側の論理が、その「事故名」と深く関連してくるようにも思います。
> つまり,お医者さんは個々の状況を病名で表現しようと
> している.分類しようとしているのではない.というように思います.
> 分類というのは,情報の切り捨て,丸めですから苦痛なの
> ですが,保険事務やら医療統計をやる際にはどうせ切り捨て
> なくてはなりません.ローカルにだけ通用するものですから
> 電子的な自動処理にはむきません.
>
> で,これが医療における電子化のひとつの障害になっている
> のではないか,と私は考えています.
> 歯科の場合は,歴史的な経緯があるのでしょうが,カルテ記述と
> レセプトの病名記述がほぼ一致しております.このため,
> 歯科におけるレセコンは,医科における電子カルテに極めて
> 近いものですし,レセプトの自動チェックは常識化してます.
たいへん興味深く思います。
ICD-10のK項の分類を見たのですが
http://www.mhlw.go.jp/toukei/toukeihp/situbyo/chap11.html
これもやはり解剖学的分類と病理学的分類の重層構造になっています。
歯科の場合に病名記述の合意度が高い(カルテ記述とレセプト記述が合致する)
というのは、この二つの領域が、うまく交錯しているからでしょうか。
▼
とりあえず今、直面している問題は病名修飾語の取り扱いです。
たとえば病名修飾語かどうかを示すメソッド modifier? を書くとして
正規表現で
def modifier?
/[位期型後状性側的度部週]$/e =~ self
end
などと表わせたら簡単なのですが、これは無理みたいです。
そこで結局「上」「下」「急性」「慢性」 .. などと一行ずつ書かれたファイル
modifiers.txt を用意し、以下のような列挙型の実装にするのが現実的のようです。
#!/usr/local/bin/ruby -Ke
class Disease < String
mod_txt = "modifiers.txt"
Mod = open(mod_txt, "r"){|io| io.readlines}.each{|$_| chomp!}
def modifier?
Mod.include?(self)
end
end
p Disease.new("急性").modifier?
__END__
しかしこれでも「第nn週」などと、整数などが入るような修飾語については
うまく列挙できません。
病名修飾語を示す正規表現を列挙したファイルを作れば解決すると思いますが
どう取りかかったものか途方に暮れます..
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pba00250@xxxxxxxxx
yoariie@xxxxxxxxxxxxxxx
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有家佳紀 Yoshinori Ariie