[orca-users:04947] Re: 東京都医師会での電子カルテ構想

[Katsuhiro OHASHI <ohashi@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>]

大橋です

　ORCA も導入しており、この ML にも入っているのですが、余りにもトラフィ
ックが多いので、このMLはフォルダーに溜め込んでおりました（その他にも毎
日100通以上のメールを処理しなければなりませんので）、すみません _O_

　ということで、知らない間に話が独り歩きして飛んでもない方向に行きそう
だというメールを何人かの方に頂き、あわてて飛んで参りました。

On 2003.10.7, at 06:08 午後, Ｓｈｉｇｅｒｕ　Ｔａｋａｓｅ wrote:

> 三原＠山形県鶴岡市先生情報有難うございます。

　まだこのスレッドの全部を読んではいないのですが、三原先生からかなり正
確なフォローを頂いたようでありがとうございました > 三原先生

> 高瀬＠東京です。
>
> この世界では秘密はないのですね。当方もそのように聞いております。
> 業者を集めて競争入札的な事もした話もうかがっています。
> 余りの低予算と規模の大きさに、驚いた話も聞きました。

　あらら、高瀬先生も大分正確な情報をお持ちじゃないですか、、、

> 同じ品川区なので大橋先生を存じあげていますが、
> それ以上の事は申し上げられませんし、（知らないと言う意味で他意はありませ
> ん。）

　やはり品川医師会の高瀬先生でしたか。今晩は :-)
どちらの高瀬先生かなと思いながら、私が知っている高瀬先生は先生だけでし
たので、もしやと。最初から私に聞いてくだされば話が早かったのに。

> ＯＲＣＡが核になれば良いのですが・・・。

　三原先生からフォロー頂いていますが、東京都医師会としては「電子カルテ
は各施設が自分に合うものを選択するべきで、特定の電子カルテを指定すべき
ではない」というのが基本的考えです。行政や都医がやるべきことは「そのよ
うな多様なシステムが自由に繋がり情報のやりとりできるインフラ整備にこそ
注力すべき」と考えています（ところが行政の考えはもっと狭かったようで、
これがとても残念なところです）。

　ですから東京都医師会では、電子カルテも ORCA も指定しません。その代わ
り「接続意志のある電子カルテであれば何でもどうぞ」というスタンスです。
　ただし ORCA は当然射程にありまして、都医で指定する接続のための標準規
約はHL7+MML ですが、ORCA と接続実績あるのは現在 MML しかありません。

　今回の事業の始まりは都庁からきた「電子カルテによる医療連携システムと
、受診者がホームページで自分の医療内容を閲覧できるようにするため、都内
の診療所に電子カルテを普及させる」というものでした。

　この春から都医理事を仰せつかり「これはとても良い計画なので、一番良い
システムを作りましょう」と話をつめていくと、どう考えても補助金はインフ
ラの構築には使えず、その殆どがどこかのベンダーへ流れ込むしかない仕組み
です（公共事業などでよくあるやつですね）。それ以外の用途には使えないよ
う厳重に制約されており都庁も頑としてそれを変えないのです。

　そこで、東京都医師会としては社会のため本当に良いものを作るなら、補助
金をあてにせず自前でやるべきと考え、唐澤会長からも「そのような考えでぜ
ひやってください」との賛同を頂きました（現在、都庁は自分の立てた狭い企
画に自縄自縛状態で悩んでいるようです）。

　幸いなことに、私には電子カルテに関する長年の豊富な人脈と蓄積したノウ
ハウをがありましたので、これを生かし他地区では考えられない少予算でコツ
コツとこれを実現しようと思っています。都庁は金をださない割には口は物す
ごく出すので、つい私もムッとして「他地区では億単位の予算でやっているこ
とですよ。少しは前向きに協力したら？」と言ってしまいます。

　高瀬先生は地元ですので、強力なバックアップどうぞよろしくお願い申し上
げます。詳細を述べてある基本構想書を近いうちに都医の Web site で公開予
定ですが、暫定的に三原先生からご紹介頂いた私の Web site で見られるよう
になっています。

http://www.ocean.shinagawa.tokyo.jp/hot/

# 前述のごとく、この ML には余り目を通せないので、ご質問ご意見などあれ
ば私あて直接メール戴ければと思います。

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何をしてもらえるかより、何ができるかに楽しみを、、、
e-mail: ohashi@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
http://www.ocean.shinagawa.tokyo.jp