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[orca-dev:00101] 「日レセ」開発状況の事前紹介です



伊藤です。

6月末あたりにリリース予定の次回パッケージあるいは
今後のパッケージでどのような機能を実装するかということを
事前に紹介しておきます。(主な追加予定機能で、報告された
バグとかの情報は除外します。


(1)薬剤の併用禁忌チェック
  診療行為で入力した薬剤の組合せが併用禁忌に該当する
  場合は禁忌該当のポップアップ画面を表示します。
  (注意)薬剤と病名の禁忌ではありません。
  その画面の中には症状と作用機序の情報も表示をしています。

  診療行為で入力した薬剤と過去に使用した薬剤をどのくらい
  まで遡ってチェックを行うかはシステム管理で設定するように
  しています。
  「1008 チェック機能制御情報」で「相互作用チェック期間」
  に月数を入力します。
  「0」は併用禁忌チェックを行いません。
  「1」は当月という意味ではなく当月と先月の2カ月間を意味します。
  「2以上」は同様に1月づつ過去に遡るということになります。

  ここの月数を大きくすると診療行為で患者呼出した時に
  すごく時間がかかってしまいますので「1」を推奨します。

(2)患者登録のカナ氏名と漢字氏名の入力
  DBのテーブルに人名辞書テーブルを追加します。
  カナ氏名を入力(変更でも)されたら姓と名に分解して選択一覧
  のポップアップ画面を表示します。
  このテーブルはあまり賢くはないですが、そのポップアップ画面で
  確定させた名前は「登録」ボタンで進めれば人名辞書テーブルに
  反映します。

  どうしてもありえないようなフリガナの情報が収容されているので
  「マスタ登録」業務に「人名辞書マスタ」を追加します。これは、
  もう少し先のパッケージで提供になると思います。
  ここである程度整理すれば氏名入力がかなり楽になるのではないか
  と期待しています。

(3)生活保護の受給者番号の一覧入力
  生活保護の事務は当該月の後半(25日前後)に対象患者の
  医療券が医療機関に送付されます。
  毎月、受給者番号が変わるのでレセプトに正しく表示するためには
  患者登録で変更をしなければなりません。
  そこで、患者登録の公費登録ではダミーの受給者番号あるいは
  最初だけ正しい受給者番号を入力してもOKとし、実際はレセプトを
  作成する画面に生活保護の受給者番号を入力する画面を表示
  できるようにする予定です。
  その画面より医療券を見ながら対象患者の受給者番号を入力を行い
  レセプトはその情報より表示を行います。
  レセプトを作成するたびに入力するわけではなくて一度登録すれば
  いいようにします。
  今月は間に合わないので7月分からそういう処理の流れにします。
  ただ、6月分までの受給者番号も入力して欲しいです・・
  過去分を再作成した時に正しく表示されないので・・申し訳ないです。

(4)病名マスターを新しくする
  厚生労働省から提供されたレセプト電算処理対応の傷病名マスター
  及び修飾語マスターより病名マスターをリニューアルします。
  orca-users MLに名称が若干変更されたことについて投稿しましたが
  レスがないので何も考えず完全に入れ替えます。

(5)サーバの2重化運用でのレスポンス
  ミドルウェアのMONTSUQIを改造していただきました。
  1トランザクションが終了した時点でトランザクション内のDB操作を
  主から従サーバへリダイレクトするようになりましたので画面操作の
  レスポンスがよくなりました。パフォーマンスの悪さはアプリケーション
  にも問題があるので今後も改善を進めていきます。

(6)ユーザープログラムの自動コンパイル
  すでに当MLでスレッドがありますが地方公費のプログラムやユーザー
  によるカスタマイズされたプログラムをパッケージのアップグレード
  とともにコンパイルを行い不具合の発生しない運用(サポート業者が
  楽できるためにも)を続けられるようにする方法を検討しています。


長くなるのでこのへんで切りますが今後もこのMLで開発の状況や内容
を提供していきますので、ご意見をお寄せください。

株式会社 マツケイ
システム開発3課 伊藤 俊彦
tosihiko@xxxxxxxxxxxxxx