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[orca-users:10600] 厚労省が調査データを不正流用。外来管理加算5分ルール



本田です。

外来管理加算5分ルールの根拠となった中医協資料が、「時間外診療に関する実態調
査」のデータを密かに流用して不正に作成されたものであることが、保団連の情報開
示請求の結果、判明しました。
http://hodanren.doc-net.or.jp/news/tyousa/080601gairai.html

「時間外診療に関する実態調査」は平成19年7月に、山形、愛知、京都、大阪、山
口、熊本の6府県で実施されたものですが、
当初より診療報酬引き下げの根拠作りではないかとの疑念があり、大阪府医師会が
「非協力」を組織決定して話題になりました。

厚労省は平成19年12月の中医協に「内科を主たる標榜科とする診療所において、
医師一人当たりの、患者一人当たり平均診療時間の分布を調査したところ、平均診療
時間が5分以上である医療機関が9割(10 分以上では6割)という結果であっ
た。」
という資料を提出し、これが外来管理加算5分ルールの根拠となりました。

ところが、上記資料の「平均診療時間」は「時間外診療に関する実態調査」で得られ
た調査票から、医療機関ごとに「外来患者数」を「診療時間」で割って算出しただけ
もので、外来管理加算の算定要件に規定されている「診察時間」とは著しく乖離して
います。

しかも、「時間外診療に関する実態調査」の調査用紙には、「上記目的以外に使用す
ることは一切ございません。」と明記されているにもかかわらず、これを密かに外来
管理加算の時間要件という全く別の目的に使用したのは明らかな不正行為であると考
えられます。

  ---- 本田 孝也 O=(%)o ----
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