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[orca-users:07601] カード型保険証の読み取り機と認証局



宮崎内科@大分です。

レセプトの電算化のお話がありましたが、私も発言をさせて下さい。

総医療費30数兆円の中で、審査機構(社保/国保などの審査機構)自体が消費している金額が
一割あるともいわれています。しかも、この80-90%は資格審査という業務
(レセプトの保険番号の記載ミスなどのチェック)の人件費に使われていると聞いています。
資格審査は単純ですので、簡単に電子化できると思います。

1)	保険者(保険組合など)は有効期限も書いてない紙切れを発行して
  医療機関でのコピーさえも禁止し、自分のところの組合員が期限切れの保険証が使用しても、
  すべて、医療機関の「不正請求」に責任転嫁しています。
  組合員の不正を防止するのは、管理者たる保険者の義務です。
  被害者である医療機関は、例えばカード型保険証にチップやバーコードのついたものを
  普及させるように保険者に要求できると思います。

2)日医でカード型保険証の読み取り器を開発し、認証局を準備しましょう。
  バーコードでうまくいくかはわかりませんが、
  チップ付きのカードと認証局があれば、ORCAと連動しない形態でも
 「カードから読み込んだという証明付きのレセプト」を簡単に提出できると思います。
  ORCAと連動しているなら、初診時の入力が飛躍的に省力化できます。
  いずれにしろ、カードの提示を習慣化すれば、受診年月日の正確な証明を
  電子化した形態で審査機構に提出できます。
 
3)この結果、審査機構は資格審査の業務にかかる人件費を大幅に減らせます。
  医師主導で総医療費の削減に成功するには、このような方法しかないと思います。
  医療機関は、「カードから読み込んだという証明付きのレセプト」等には
  加算という形で利益還元を要求できます。

  #レセプト内容を電子化で審査しても、大きな経済的な効果は期待できないように思います。
   医療機関の利益に直接にはつながらないとの反論があるでしょうし、
   レセプト内容の審査には極めて敏感な医師も多く、混乱が生じかねません。

  #資格審査に由来する査定も不正請求と呼称され、医者は泥棒呼ばわりされています。
   現在の保険証であるかぎり不正請求の汚名はつきまといますし、「食い逃げ」は防止できません。
   しかし、気の利いたカードの普及と読み取り機の開発で、膨大な医療費(審査での人件費)が
   削減できます。これは審査機構だけでなく、国民全体の利益につながります。
   しかも、自動的に「不正請求」が減り、医師の名誉と利益が守られることになります。
   ORCAに連動させればORCA の普及を促進します。