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[orca-users:06919] 第18回COMINES



(モバイルの低性能のメーラーを使っている関係で、
このメールにそのまま返信すると、私への個人メールに
なってしまうこともありますので、ご注意くださいませ)

 皆様、こんにちは。
 安陪隆明@鳥取県鳥取市、安陪内科医院と申します。
 以下は、既に他のメーリングリストに投稿したことと
大部分が重複しますがお許しください。

 7月17、18日に熊本市で開かれたCOMINES
「第18回地域医療情報ネットワークシステム研究会」
 に参加しました。
 この研究会には松原謙二 日本医師会常任理事が
一日目にご発表を、二日目にフロアからいろいろと
御発言をされ、今後のORCAを考える上で、大変有意義な
会となりました。

 いろいろなことが話し合われたのですが、2日目の
最後に松原常任理事が

「皆様が地元に帰られたら、ORCAを勧めて欲しい」

という内容の力強い御発言をされ、大きな拍手喝采を
浴びておられたのが、とても印象的な会となりました。

 一日目の松原常任理事のご発表でポイントになる
ことは以下のようになるかと思います。
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【日医標準レセプトソフトの問題点】
・3年間で1000件以下の完全導入医療機関
・入力システムの未成熟
・操作マニュアルの何回
・地方公費システムの不備
・問題改善の対応遅延

【問題の原因】
・未成熟なままのリリース
・エネルギーの分散化
・医療現場の軽視
・サポート事業者への責任転嫁
・費用支出に対する責任

【改善方法】
・昨年9月以降の問題点の至急改善
・操作マニュアルの専門家への委託
・地方公費対応の完成
・ホームページからの改善点受付
・導入済み医療機関に対するアンケートによる問題点の把握
・広報活動の強化

【今後の方針】
・医療機関の重視
・理念が優れていても、使いにくいレセコンでは意味がない
・完全なレセコンを目指す
・導入した医療機関に対する責任

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「地方公費の対応が遅かったこと」を強調されておられた
ことが印象的でした。

 また、その他に、

○認証局システム
○保険証の電子認証
○電子決済システム

 などへも力を入れていかれることを述べられておられました。

 2日目の松原常任理事の御発言として重要なのは、
ネットワーク化に対する新執行部の考え方を明確にされた
ことではないかと思います。

「ネットワーク化を進める必要はあるが、ネットワーク化の
ためにORCAを入れるという発想ではない。
 レセコンとして成功させることが第一段階。その後、IT化
を積み重ねることによってネットワーク化を図っていく。
 ネットワークに反対しているのではなくて、レセコンに
頼ってネットワークを作ることに疑問を感じている。
 ネットワークを作るためのORCAではなくて、医療機関に
必要なIT化を積み重ねていけば、最終的にはネットワーク
ができる」

 そういう内容の御発言であったかと思います。

 その他に細かいこととしては、ORCA2台運用構成を
「原則」から「推奨」へ変更したことを2日目に述べて
おられました。

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 松原常任理事の御発言以外にもいろいろと収穫は
ありましたが、会場で「これは便利」と思ったのが、
「WinORCA Plus for Doctor」
というソフトでした。
 既に「WinORCA」については、

「Windows上でORCAが操作でき、MS-IMEやATOKの
ような使い慣れたWindows上で、使い慣れた日本語
変換で操作できる」

 という定評があったわけですが、新しく出てきた
「WinORCA PLUS for Doctor」
 を見たら、

「わぁっ、ORCAがオーダリングシステムになってしまった!」

 と驚きました。Windows上からの簡単な操作で、医師自身が
処方や処置を入力すれば、それが受付のORCAサーバに伝わり
計算してくれるというものです。
 パンフレットにはDO処方、セット処方もOKで、薬剤使用量
アラート機能も付いていて、さらに入力した情報のカルテ
印刷も可能とか。
 かなり購入意欲がわき、当地の地元のベンダーに扱って
もらえないかどうか聞いてみることにしました。

 大変有意義な、地域医療情報ネットワークシステム研究会
であったと思います。

   安陪隆明
   鳥取県鳥取市
   安陪内科医院