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[orca-users:05903] Re: サポー ト契約



 由井です。

 ソフト開発者としての意見です。
 通常の商用パッケージは次の観点でソフトを作ります。

 A. 安上がりに作れる事(構造が簡単であること)
   ※マニュアルが書きやすいソフトの作り。
    サポートをしやすいソフトの作り。
 B. ユーザに使いやすい事

 これが一つの目安です。
 A,Bは背反する場合もあり、予算などよりバランスをとり開発します。
あきらかに開発しにくいのですが、マニュアルの作りやすさを優先する
こともあります。

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      ***

 さて、ORCAはオープンソース化されていますので、加えて、

 C. 複数の専門業者(団体、組織)が、それぞれの得意分野を
  担当して複合して動く物を作る傾向がある

 が特殊事情として付加されます。これはORCAがオープンソースの
データベースのPostgreSQLに依存していることよりニュアンスが
判ると思います。

 オープンソース化されたプログラムは、下手に改造を加えると
製造元(いわゆる本家)との互換性が崩れる危険が伴います。従い、
本体の改造が一番簡単であるが、できるだけ手を触れないようにする
という考え方が出て来ます。

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 本題です。
 以下に整理できないでしょうか。

1.ORCA自体に関すること
   ORCA自体を改良しないと実現不可能なことは、ここで行なう。
  主に基本機能に関することが該当すると思います。

2.ORCAとは独立して、支援ツールに関すること
   ORCAとは独立した支援プログラムを作り、ORCA本体に組み込ま
  なくても良い機能はここで実装する。ORCAとは別プログラムなので、
  ORCAの互換性を損わないことを前提とする。
  例:
   A. ORCA自動起動ボタン
   B. ORCAのデータのバックアップボタン
   C. ORCAのデータをFD、MOなどの外部装置へのコピー
   D. etc...

3.OS、日本語入力、日本語印刷などORCA廻りのこと
  工場出荷状態の設定に関すること。
  医療団体がORCAを入れるベースPCの構築と言っても良いでしょうか。

4.ベンダーサポートに関すること
   A. ハードウェア保守
   B. ソフトウェア保守
   C. 公費設定、各都道府県ごとの個別の決りごとなど、
    人手を要する項目。データの移行もそうでしょうか。

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 『1』は日医が現在進行形で改良されています。
 『2』は、以前、sakurai@tsukubaさんが、”言われるまでもなく
    やっておくべき”と発言されていますね。
    外部支援ツールで解決できることと思います。
 『3』これは機械的な作業で無視してよいと思います。
    もっとも手弁当でORCAと格闘されている方はここが一番苦労されて
    いるはずです。
    これがベンダーですと、一度マスターができれば単純なHDDの複製ですので

    工数上無視できます。
 『4』ここが、本来のベンダーサポートの真価を問われるところではないでしょ
うか。


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 電机本舗
 技術担当:由井清人
 k-yui@xxxxxxxxxxxxxxxx
  http://www.dnki.co.jp
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