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[orca-users:01871] Re: 責任者は,どなた?



 佐藤さん、こんにちは。
 安陪隆明@鳥取県鳥取市、安陪内科医院です。

>>「医師自身がプロ並にコンピュータに詳しい場合は、独力で設置・運用
>>していただくことも可能です」
>
>今までの話の流れからすると、「不可能ではありません」の方がより適切
>な表現という気もするけれど・・・所詮この言い替えも、言葉遊びに過ぎません。
>読み手は、どうしても自分に都合の良い解釈をしてしまうものです。
>「可能」and/or「不可能ではない」と書いてあれば・・・
>
>  医師:「医師でもできるようなものなら、安できるやろ」
>    →サポート業者:「その価格では成り立ちません」
>
>となってしまいます。

 まずこの「言葉が適切かどうか」という問題は、昨日も指摘
させていただいたように、結局、「水掛け論」にしかならない
と思いますよ。
http://www.orca.med.or.jp/orca/faq.html

>医師ご自身がパソコンに詳しい場合は、独力で設置・運用し
>ていただくことも可能です。

 という文章は、おごちゃんレベルの技術者からすれば
「この書き方でどこが悪い。このとおりじゃないか」
 という話になってくるし、佐藤さんから見れば誤解を
招く文章ということになる。
 結局、日本語も含めた自然言語は、どうしても曖昧さや
誤解を招く表現は避けられない。自然言語が曖昧だからこそ、
数式とかプログラミング言語のような曖昧さのないものが
必要とされているわけですし。

>読み手は、どうしても自分に都合の良い解釈をしてしまうものです。

 のはそうなのですが、だからといって書かないわけにもいかない
ですよね(^^;)

>一方で、「医師によるインストールは想定されてない」と言い、
>一方では、「可能だし、やるなとは書いてない」と言う。
>どっちなんだ。責任者はどう思ってるんだと、小一時間・・・

「医師によるインストールは想定されてない」とまで書いた覚えは
なくて、あくまで、

>  しかし、そもそもORCAには「臨床医が自分でインストールし
> メンテナンスしてもらうことによって普及を図る」というような
> 考え方自体が最初から存在しないのです。

 と書かせていただいたのですが...
 そして、このことと「可能だし、やるなとは書いてない」という
のは、両立しないでしょうか?

 そもそも、このMLには、ORCAをインストール、運用できてしまう
ような医師だって本当に実在しているわけですし、
「ORCAを使って業者に頼らずに自分で運用して安くしよう」
 というのは、「本当に実力のある医師」だったらできないわけでは
ないですよね(^^;) そういう医師が日本に数えるほどしかいない、と
いうことだったとしてもです(^^;)

>Linuxヲタのための玩具を作らせているのではない。
>医師と患者の生活と未来を巻き込んだプロジェクトなんだぞと。

 そうです。だからこそ、きちんと技術力を持った方に
サポートの仕事をしていただきましょう、という話になって
くるわけです。

>にもかかわらず、何故、概要解説やカラースライドで、あれだけ
>繰り返し、「自己メンテナンスによるコストベネフィット」が
>謳われているのか、不思議です。

『「自己メンテナンスによるコストベネフィット」が謳われている』
概要解説やカラースライドってどれですか?
 私は見たことがないのですが?

>ひょっとして、医師にとって
>直接的に受け取れる「価格破壊」というポイントが無ければ、
>医師会からお金が下りなかったのでしょうか? そのような
>医師会と日医総研の間の駆け引きがよもやあったのかと想像して
>しまいます。

 それは考えすぎでしょう(^^;)
 そもそも
http://www.orca.med.or.jp/orca/faq.html

>医師ご自身がパソコンに詳しい場合は、独力で設置・運用し
>ていただくことも可能です。

 という文章の前に、

>設置やメンテナンスには、ORCAプロジェクトに賛同いただいた
>協力業者(地元ベンダー)をご利用頂くことを推奨します。

 とちゃんと書かれていますよ。
 また昨年12月の日医雑誌「ORCAプロジェクト通信」の第1回でも、

>会員の先生方がORCAのレセコンを導入するには,2つの方法がある.
>
>(1)地元でORCAのレセコンを扱う業者から購入,メンテナンスの契約をする.
>(2)自院でORCAのレセコンを組み立て,自院でメンテナンスをする. 
> (1)は,医療機関から見て,今までのベンダーを通じたレセコンを
>購入する仕組みと同じである.ORCAではプログラムが無料になるが,
>ハード(PC)やサービスに対する対価はやはり必要となる.医療の情報
>化の自由な発展を妨げることのないよう,導入やメンテナンスの費用に
>関して,日医による統一はしない予定である.従来との大きな違いには,
>プログラムやデータベースの規格がオープンであるため,特定の業者や
>メーカー製品を使い続ける必要がないこと,他のシステムとも接続がし
>やすい点などが挙げられる.
> (2)の導入方法には,高度なコンピューターの知識が必要である.
>また,レセプトコンピューターは,医療機関の重要な業務システムでも
>あることから,一般の先生方には,(1)の方法をおすすめしている.

 と書かれています。
 このように今まで日医や日医総研は
「協力業者(地元ベンダー)をご利用頂くことを推奨する」
 というような内容の言い方をずっとしてきました。
 そして、

>にもかかわらず、何故、概要解説やカラースライドで、あれだけ
>繰り返し、「自己メンテナンスによるコストベネフィット」が
>謳われているのか、不思議です。

 などといった
『「自己メンテナンスによるコストベネフィット」が謳われている』
概要解説やカラースライドなど私は見たことがありません。
 ちょっと曲解しすぎておられないでしょうか?

   安陪隆明
   〒680-0841
   鳥取県鳥取市吉方温泉3丁目811-2
   安陪内科医院
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   http://www.abe.or.jp/
   http://www.yuragi.jp/playxslt/index.asp