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[ORCA-ANNOUNCE:04534] 日医標準レセプトソフト ミドルウェア更新



ORCAサポートセンタです。いつもお世話になっております。

日医標準レセプトソフトのミドルウェアが更新されましたので、
お知らせします。

== 日レセ Ver 4.8.0 Ubuntu trusty版

■修正内容

(1) glclient2のクライアント保存を利用した~/.glclient/applications.txtの書き換え
     によるクライアント実行環境での任意コマンド実行脆弱性

クライアント保存の際にサーバから送られるfilename属性をそのまま保存時の
ファイル名に設定していたため、サーバ側でfilenameに"~/.glclient/applications.txt"
と設定し、ユーザがそのまま保存ボタンを押した場合に~/.glclient/applications.txt
が置換される可能性があります。
~/.glclient/applications.txt でクライアント保存時の「開く」ボタン押下時に
起動するアプリケーションの設定が記述できるため、次回の「開く」ボタン実行時に
攻撃者の設定した任意のコマンドが実行される可能性があります。

ほとんどの場合、正常な日レセサーバに接続するので問題にはなりませんが、
誤って悪意ある日レセサーバに接続した場合に問題になる可能性があります。

対策としてサーバから送られたfilenameのbasename(パスを除いたファイル名)を
保存時のファイル名として設定するよう修正しました。
"~/.glclient/applications.txt"の場合は"applications.txt"となります。

(2) glserverのBLOBキャッシュ作成における不正ディレクトリの作成

日レセクライアントから巧妙に改竄されたイベントデータを送ることで
glserverが動作しているサーバ上にglserver実行ユーザの権限で任意の
ディレクトリを作成することが可能になる脆弱性がありました。

glserverを修正して不正なディレクトリが作成されないよう修正しました。

(3) glserver/glclient間の通信プロトコル上でのバッファオーバーフローの脆弱性

glserver/glclient間の通信で利用している GL_RecvFixed関数にバッファオーバーフロー
の脆弱性があり、glserverまたはglclientのプロセスの任意のメモリアドレスに 0x00 を
4byte書き込める脆弱性がありました。

バッファオーバーフローが発生しないようGL_Fixed関数を修正しました。

■対応方法

パッケージをアップグレードして日レセを再起動してください。

実行例

コンソールを起動し以下のコマンドを実行します。

% sudo apt-get update
% sudo apt-get dist-upgrade -y
% sudo service jma-receipt restart

■パッケージ

trsuty

panda-client-common_1.4.9+p42-u4jma1_amd64.deb
panda-client2_1.4.9+p42-u4jma1_amd64.deb
panda-dbg_1.4.9+p42-u4jma1_amd64.deb
panda-dev_1.4.9+p42-u4jma1_amd64.deb
panda-libs_1.4.9+p42-u4jma1_amd64.deb
panda-server_1.4.9+p42-u4jma1_amd64.deb

== 日レセ Ver 5.0.0 Ubuntu xenial,trusty版

■修正内容

(1) glclient2のクライアント保存を利用した~/.glclient/applications.txtの書き換え
     によるクライアント実行環境での任意コマンド実行脆弱性

クライアント保存の際にサーバから送られるfilename属性をそのまま保存時の
ファイル名に設定していたため、サーバ側でfilenameに"~/.glclient/applications.txt"
と設定し、ユーザがそのまま保存ボタンを押した場合に~/.glclient/applications.txt
が置換される可能性があります。
~/.glclient/applications.txt でクライアント保存時の「開く」ボタン押下時に
起動するアプリケーションの設定が記述できるため、次回の「開く」ボタン実行時に
攻撃者の設定した任意のコマンドが実行される可能性があります。

ほとんどの場合、正常な日レセサーバに接続するので問題にはなりませんが、
誤って悪意ある日レセサーバに接続した場合に問題になる可能性があります。

対策としてサーバから送られたfilenameのbasename(パスを除いたファイル名)を
保存時のファイル名として設定するよう修正しました。
"~/.glclient/applications.txt"の場合は"applications.txt"となります。

■対応方法

パッケージをアップグレードしてください。

実行例

コンソールを起動し以下のコマンドを実行します。

% sudo apt-get update
% sudo apt-get dist-upgrade -y
% sudo service jma-receipt restart

■パッケージ

xenial

panda-client-common_1:2.0.0+p49-u5jma1
panda-client2_1:2.0.0+p49-u5jma1
panda-dbg_1:2.0.0+p49-u5jma1
panda-dev_1:2.0.0+p49-u5jma1
panda-libs_1:2.0.0+p49-u5jma1
panda-server_1:2.0.0+p49-u5jma1

trusty
panda-client-common_1:2.0.0+p49-u4jma1
panda-client2_1:2.0.0+p49-u4jma1
panda-dbg_1:2.0.0+p49-u4jma1
panda-dev_1:2.0.0+p49-u4jma1
panda-libs_1:2.0.0+p49-u4jma1
panda-server_1:2.0.0+p49-u4jma1

以上です。
今後とも、よろしくお願いします。

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ORCA Support Center
TEL:03-5981-8099 D-FAX:020-4623-1358