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[ORCA-ANNOUNCE:00138] == 日医標準レセプトソフト無床版 1.0.9(月次処理含む) の提供 ==



ORCAサポートセンタです。いつもお世話になっております。

■概要
    日医標準レセプトソフト(以下、日レセ) 無床診療所版 1.0.9 を
    正式にリリースいたします。
    なお、今回のパッケージは平成15年4月改正対応した月次処理を実装し、
    かつ、これまでに寄せられたユーザからの要望と不具合報告のあった
    内容を吸収したバージョンです。
    以下、長文ですがご容赦ください。

■リソース
    ・apt-line
        ftp://ftp.orca.med.or.jp/pub/debian/ woody jma

    ・debパッケージ
        name:   jma-receipt_1.0.9-1+0jma2_i386.deb
        size:   18564626
        date:   Apr 24 08:02(GMT)

    ・ドキュメント
        http://www.orca.med.or.jp/receipt/outline/revision/200304.html
        に掲載する、改正対応関連資料を参照してください。

■データベーステーブル構造の変更

    ・入院基本料(TBL_NYUINKHN)
      診療行為コードに誤りがあったので正しいコードに変更しました。
    ・入院レセプト記載略称(TBL_NYUINRYAKUSHO)
      データを追加したので再作成します。
    ・公費請求(TBL_KOHSKY)
      給付割合をセットしていたが負担率に変更するようにした。

■依存関係
    特にありません。

■皆様にやっていただく作業
    □パッケージ更新の方法について
    # apt-get update
    # apt-get dist-upgrade
    で更新してください。

    パッケージ更新処理の途中で以下のメッセージが表示されたら

    jma-receipt (1.0.9-1+0jma1) を設定しています ...

    設定ファイル'/etc/init.d/monitor'
     ==あなたかスクリプトによって設定ファイルが作成されています。
     ==パッケージメンテナが提供するパッケージにもこのファイルが存在します。
        どうしますか?以下の選択肢があります:
         Y か I  : パッケージメンテナのバージョンをインストールする
         N か O  : 現在インストールされている自分のバージョンを残す
           D     : 両バージョンの差異を表示する
           Z     : この処理をバックグランドにし、状況を確認する
     デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。
    *** monitor (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ? Y

    **************************
    * "Y" を入力して置き換えるようにしてください。 *
    **************************

    □再起動
    「日レセ」パッケージを更新するとアプリケーションは自動で再起動しますが
    サブプロセスが終了できずそのまま残る場合があります。
    パッケージ更新後、再起動をしていただくときれいな状態でアプリケーション
    が起動できます。

    □テーブル構造変更の確認について
      業務メニュー画面の「マスタ更新」を実行するとデータベース
      の構造バージョンを確認できます。

      正常にアップグレード(インストール)が完了すると
      「構造ver(自)」及び「構造ver(ORCA)」の表示は
      「S-010009-2-20030423-1」
      になります。

    □マスタ更新
      別途、アナウンスされているものがあります。
    ・システム管理マスタのレセプト種別のうち国保退職 入院・家族の
      設定に誤りがありましたので更新データを提供します。
    ・特定器材(特定保険医療材料)の単位名称を設定する点数マスタ更新
        データを提供します。

      業務メニュー画面の「92 マスタ更新」を選択しマスタ更新管理一覧
      画面より「更新(F12)」を選択すると更新処理を開始します。

      更新が完了すると(「状況(F11)」を選択してください。)
      「レコードver(自)」及び「レコードver(ORCA)」の表示は
      「R-010007-1-20030421-1」
      になります。

**************************************************************
* 注意
*
* 1)パッケージをインストール/更新しただけでは各種マスタ
*      は更新されません。必ず業務メニュー画面より「マスタ更
*      新」を行ってください。
*
* 2)操作に先立ってバックアップをとることを推奨します。
*      バックアップの方法
*       ktermなどから以下のコマンドを入力します。
*       $ pg_dump -R orca バックアップファイル名
*
**************************************************************

■主な変更点

  《1》患者登録
    ・保険番号マスタでは法別番号チェックをしないと設定しているが
      患者登録で該当の保険あるいは公費を使用した場合に初回の
      登録は問題なく行うことができるが再度呼び出して登録しようと
      するとチェックがかかりエラーとなる。
      (主に地方公費で負担者番号に法別番号などが含まれない
        ケースで発生している)
    ・公費が法別番号チェックなしの時、修正で必ずエラーになっ
      ていたのでエラーにならないようにしました。また、公費種類を
      変更できなくなっていたので法別番号が同一の場合に限り変
      更できるようにしました。
    ・保険と公費の開始日と終了日の期間チェックで同日をエラーと
      していたので、同日でも入力できるようにしました。
    ・保険変更により、保険の組合せが削除・期間変更された場合、
      変更された保険組合せで診療行為が入力されていた場合に
      確認(警告)メッセージを表示するように機能追加しました。

  《2》診療行為関係の改善部分
    ・画像診断のCT、MRIを月2回以上算定した場合に、訂正で2回目以降
      のCT、MRIを展開した時、MRIの造影剤使用加算がCTの造影剤使用
      加算へ変換されていたので、変換しないように修正しました。
            ▲注意:一部について点数マスタの修正を行わなければなら
                ないものが判明しました。準備でき次第アナウンス
                いたします。
    ・CT、MRIで自動発生する造影剤使用加算が対象の薬剤を削除しても
      自動で削除されなかったので修正しました。
    ・小児科外来診療料を算定する医療機関で算定対象の患者に対
      電話再診が入力できなかったので入力できるようにしました。
      再診料の診療種別である「.120」は入力しないこととします。。
    ・3歳誕生日月で誕生日の前に小児科外来診療料を算定してい
      た場合、誕生日後でも当該月内は小児科外来診療料を算定で
      きるようにしました。
    ・複数科まとめ請求がある場合、診療日と同じ日に限り、受診履歴日の横に
      「F」を表示するようにしました。
            ▲注意:全部の履歴への対応には時間がかかります。
                暫定対応とご了承ください。
    ・労災保険の老人でリハビリの労災加算を手入力した時、加算
      計算していなかったので正しく計算するようにしました。
    ・労災保険・自賠責の時、傷病の部位を表示しているが、12
      文字以上の時、確認画面がくずれていたので、部位を最大12
      文字まで表示するように修正しました。12文字以降は画面に表
      示しませんがレセプト等には表示を行います。
    ・「.143 在宅加算料」の入力チェックを変更しました。
      当月に寝たきり老人在宅総合診療料を算定済みの時のみ、加
      算のみの入力ができましたが、往診区分のある加算以外の加算の
      みの入力を可能としました。
      ただし、当月に在宅手技料が算定されているかの判定はできないので
      注意してください。
    ・警告を表示する入力コードを表示用の入力コード以外の入力
      コードで検索した場合、警告が表示されつづけていたので、警告を1回のみ
      表示するようにしました。
    ・受診履歴がない時、初期表示の保険組合せを保険・公費の数の多い
      保険組み合わせにしました。
      ただし、労災保険・自賠責保険がある時はそちらを対象とします。
      必ず使用する保険を表示するわけではないので、算定する保
      険の組合せは確認してください。
    ・2ページ以降でフリーコメントを入力した場合、カーソル位置が
      次行へ移動していたので名称へ移動するようにしました。
      また、次頁ボタンにカーソルが移動している場合、訂正ボタンを
      押下げてもカーソルが次頁ボタンへ移動していたので、DO選択へ
      移動するようにしました。
    ・診療種別区分に、'312  皮下筋肉注射(手技料変換なし)'を追加しました。
      '310'を宣言した場合、液量により潜睺睺射へと自動で変換するが、
      '312'を宣言した場合は液量に関係なく皮下筋肉注射を算定します。
    ・皮下筋肉注射を液量により潜睺睺射へ自動変換しない診療種
      別を追加しました。
      「.312 皮下筋肉注射(手技料変換なし)」を指定した時は液量に
      関係なく皮下筋肉注射で算定するようにしました。
    ・労災保険・自賠責の場合は負担金計算を小数点以下四捨五入
      で計算するようにしました。
    ・船員保険の通勤災害で初診料を算定した場合に一部負担金
      200円を発生するようにしました。
      即入の場合も最初の請求時に200円を発生します。ただし、
      食事負担金は別です。
    ・自賠責文書料の消費税対応
      システム管理  管理コード:4001
        文書料(消費税)
        「2  あり」の場合は消費税計算を行います。
        ただし、消費税計算をする対象は、
        診療行為コード「09591XXXX」(診断書料)と
                      「09592XXXX」(明細書料)のみ
        です。
    ・約束処方に入力コードを設定して、その入力コードで検索し
      た時、「入力コードがありません」とエラーが表示されてい
      たのでエラーを表示しないようにしました。
    ・入力コード欄に全角文字で‘ファー'を入力した時、内容が
      検索画面へ反映されなかったので正しく検索するようにしました。
    ・自費の金額が5桁までしか入力できなかったので、7桁まで
      入力できるようにしました。
    ・受診履歴を全科分表示するようにしました。また、保険組合せも
      表示を行います。
    ・DO、訂正が診療科を変更しなくても行えるようになりました。
    ・訂正で、診療科の変更を行えるようにしました。
            ▲注意:診療科を変更することにより、診察料が変更になっても
            警告等は表示しないので訂正する時は注意してください。
            診療科を変更したことにより他科受診分の診療科が同一に
            なっても変更はしない上に、エラーにもなりません。
      また、訂正での診療科変更の場合、保険組合せは変更しません。
      保険継続区分を使用している場合、診療科の変更はできない
      こととします。
            ▲警告:診療科を変更した後で再度元の診療科に変更を
            行う(内科→循環器科→内科)とシステム内部でエラーを
            起こします。大変申し訳ありませんが、既知のバグですので、
            このような操作はしない運用で回避をお願いいたします。
    ・新規の入力途中で診療科の変更ができるようにしました。診療科
      を変更することにより、初期選択の保険も変更しますので、
      診察料が変換されることがあります。
    ・診療行為セットを入力した場合に次頁に明細が続く場合「次頁」に
      カーソルをセットしていましたが、入力した時点で次頁に切り替え
      その次の空行にカーソルをセットするようにしました。
            ▲注意:これはユーザからの要望に基づいて変更しましたが、
                元の方が良いというご意見が多ければ元に戻します。
                ご意見をお寄せください。
    ・理学療法の逓減で、理学療法早期リハビリテーション加算(ハ)
      が逓減条件になかったので追加しました。
    ・消炎鎮痛処置で労災保険の時、1回の診察で3回分算定した
      場合、訂正で開いた時に回数エラーとなっていたのでエラー
      としないようにしました。
    ・中途終了展開時に往診が展開されないことがあったので展開するように
      しました。
    ・訂正で、保険組合せを変更した時、紹介加算等が削除されていたので、
      削除しないようにしました。
      ただし、一般の保険から労災、自賠責への変更など診察料が変更される場合
      については、診察料を算定し直すので、時間外区分を使用している加算以外
      は削除されます。
      また、中途終了された内容を展開する場合も診察料を再度算定するので
      加算を追加入力されていても削除してください。
      中途終了時に有効でも、その後に保険組合せが削除された場合には
      中途表示の選択はできないので、中途表示画面から削除してください。
    ・特定疾患療養指導料と特定疾患処方管理加算の自動発生について
      診療行為の入力途中で診療科を変更できるようにしたために
      最初の患者を呼びだした時に指導料を自動発生していて、そ
      の後で診療科を変更されても自動発生した指導料は画面上の
      こり算定されたままとなる。指導料を算定しない場合は指導
      料を削除されたい。
      また、最終受診科が病名の疾患区分の入力科と違う場合は診
      療行為で呼び出した時には指導料を自動発生しないが診療科
      を疾患区分の入力科に変更した時には指導料の自動発生を行
      う。
     ・自賠責保険診療費算定基準(新基準)の取り扱い対応
       再診料、外来管理加算、リハビリテーション料の逓減が発症の日から
       起算して”3月”から”6月”へ変更された対応をしました。

  《3》病名登録
    ・入力した病名が二重に登録されることがあったので修正しました。
    ・病名一覧がクリアされて番号列が全て「0」で表示される場合が
      ありましたので修正しました。
    ・労災保険あるいは自賠責の場合、かつ、患者登録の傷病の部位に長い
      文章を入力している場合、かつ、診療行為で該当患者を呼びだし病名登録
      画面へ遷移した時に診療科のコンボボックスの内容が消去される場合が
      あったので修正しました。

  《4》会計照会
    ・保険一括変更で、00 全科を表示している時、保険一括変更が選択
      できたので診療科を選択するようにエラーメッセージを表示するように
      しました。
    ・保険一括変更で、変更後の保険組合の適用期間が変更する診療行為
      の期間外の場合、変更できないようにしました。
    ・一覧表の表示順を診療区分・診療種別・剤番号順へ変更しました。

  《5》収納登録
    ・診療科コンボボックスに“全科”の項目を追加した。
    ・収納一覧コラムリストに診療科の表示を追加した。
    ・メイン(先頭)画面に入院外及び入院の未収金額の表示を追加しました。

  《6》レセプト関係の変更点
    ・労災保険・自賠責のレセプトの請求金額を1月分まとめて計
      算し、小数点以下四捨五入で計算するよう修正した。
        ▲注意:(まとめ計算により日々の計算と誤差が生じた場合、必要で
            あれば診療行為入力訂正で、調整金にて請求額の訂正をして
            ください。)
    ・レセプトの摘要欄の編集で特定保険医療材料マスタの単位がないものは
      数量も編集しないようになっていたので、単位がなくても数量を編集する
      ように修正しました。
    ・保険組合せが正しくできていない場合(例えば地方公費単独の組合せ)に
      レセプト処理がエラーとなっていたのでレセプト種別不明で作成する
      ようにしました。
      参考:([orca-users:03606])
      参考:([orca-users:03608])
      参考:([orca-users:03626])
      ★どのように保険組合せを作成されたかわかりませんが次の方法で
       作れます(これを不具合として対処するかは現時点では未定です)。
       患者登録で主保険と地方公費(乳児医療など)を4月1日から有効として
       一度登録します(正しく組合せはできています)。再度呼び出して
       主保険の終了期限を4月1日にして登録します。
       診療行為で4月2日以降で呼び出すと乳児医療単独の保険組合せが
       できていると思います。

    ・(    )書きは、保険の一部負担金額と同額の場合、記載しないよう
      修正しました。
    ・結核予防法又は精神保健及び精神障害者福祉に関する法律との併用の場合、
      一部負担金の記載をしないよう修正した。
      但し、老人医療又は、医療保険(高齢受給者に係るものに限る)と
      結核予防法、または、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律との
      併用の場合(入院の場合および在宅末期医療総合診療科又は寝たきり
      老人在宅総合診療科を算定した場合に限る。)を除きます。
    ・長期を含む保険組合せ(例:国保+更生+長期)の場合、レセプト
      の請求点が正しく表示されていなかったので、修正しました。
    ・特定保険医療材料を使用した場合、レセプトの摘要欄に材料の
      単価と数量を印字するように変更しました。ただし画像診断のフィルム
      については印字しません。
    ・以下のレセプトコメントを自動編集としました。
        傷病手当金意見書交付料の交付日編集
        療養費同意書交付料の交付日編集
    ・上限ありの公費と地方公費の組合せで診療行為入力をしました。
      場合に収納の項目編集に誤りがあった為、正しくレセプトに
      記載できなかった不具合を修正しました。

  《7》システム管理
    ・労災非指定医療機関の対応
      システム管理  管理コード:4001
        労災指定医療機関
        「0」の場合は負担割合100%で計算を行います。
        「1」の場合は負担割合0%で計算を行います。

  《8》不具合対応
    その他、今日までにパッチモジュールとして提供した不具合対応
    も吸収しています。以下にパッチ対応した内容を記載しておきます。
    ・データチェックの結果が印刷できない現象。
    ・薬剤情報提供書の出力で医薬品情報が5種類以上になる場合
     に正しく出力されない。
    ・病名登録画面での不具合パッチを吸収。
    (1) 複数端末で同時に病名登録業務行っているとある端末でエラー
        メッセージを表示させた後に、別の端末でEnterキーなどにより
        イベントを発生させると、そのメッセージが表示されてしまう。
        また、ある端末で処理されている病名登録の内容が別の端末
        に表示されてしまうことがある。
    (2) 医療機関での診療科が11科以上ある場合に、診療行為入力で
        患者の処理を行った後、病名登録画面で先の患者番号を入力時
        に処理がフリーズする。診療科目に登録されている11番目以降
        の診療科で診療入力をした場合に現象が発生した。
    (3) 病名登録画面に表示されている保険組合せが6つ以上ある場合で
        ある病名に対し保険限定をするため保険組合せの一覧の6行目
        以降を選択するとフリーズしてしまう。

  《9》その他
    ・ミドルウェア関係のバージョンアップを行いました。
      OLTPモニタ    MONTSUQI(1.1.2p6)
      ライブラリ    libgtkpanda0(1.0.2)

以上、お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

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ORCA Support Center/JMARI/JMA
http://www.orca.med.or.jp/
http://www.orca.med.or.jp/top/support.html