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[orca-users:15021] Re: 電子カルテを乗り換える際データはどの程度の精度で移行させればいいのか?



くどいようですが、ちょっと追記。

>服用方法の標準マスタ化は複雑すぎていろいろ鬼門な感じで、
>厚労標準の用法規格も組み合わせが億越えになるということですが、

標準マスタをつくるのは面倒でしょうが、旧→新のコード番号を変換するだけであれば
そんなに面倒ではないでしょう。

例えば

(旧)
不眠時に 1
不安時に 2
疼痛時に 3

(新)
不眠時に 2
不安時に 3
疼痛時に 1

と内部コードが違っていたとしても

(変換テーブル)
不眠時に 1 2
不安時に 2 3
疼痛時に 3 1

を作成し、

旧システムからデータを復号するときは変換テーブルの1列目2列目を使い、
新システム用にデータを書き出す時には1列目3列目を使う

としてしまえばことがすむと思います。


猪股

2022年6月1日(水) 19:55 Hiroaki Inomata <inomatah0612@xxxxxxxxx>:
>
> orca管理機構
> 上野様
>
>
> 早速のレスありがとうございます。
>
> >最近は厚生局の監査が安全管理GL準拠になってきていますので
> >そちらの方にシフトした電カル認定活動(MehISaa)は進めております。
>
> 安全管理GLというのが
> https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275_00002.html
> の 5.2 版。
>
> 電カル認定活動(MehISaa)は
> https://mhis.orcamo.co.jp/
> で案内されていますね。
>
> 資料のご教示ありがとうございました。
>
> まださっと目を通しただけですが、厚労省の最近の考え方がわかり
> 参考になりました。
> ただ、システム移行時の諸々の問題に関してはそれほど言及されていない
> ような印象を受けます。
>
> 導入時のシステムを20年も30年もそのまま使い続けるというのは現実的には
> あり得ないと思うんですけどね。
> 理工系〜社会人初期の頃、実験データや統計データを処理するプログラムを作成する場合、
> 「使用する言語や技術は時代によって廃れる。が、データは時を超えて
> 存続させなければならない。その点を意識して作成するように」
> というような感じで教えられましたが、その手の感覚がすっぽり抜けている人たちが
> 作成したガイドラインのような印象を受けます。
>
> ただ、私のやつは
>
> 2.見読性確保のための外部出力
> システムが停止した場合でも、見読目的に該当する患者の一連の診療録等を
> 汎用のブラウザ等で見読ができるように、見読性を確保した形式で外部ファイルへ
> 出力できるようにすること
>
> あたりの推奨基準は軽々と超えているかなと。
>
> >服用方法の標準マスタ化は複雑すぎていろいろ鬼門な感じで、
> >厚労標準の用法規格も組み合わせが億越えになるということですが、
> >今般の電子処方箋で、ある程度整理されたものが出るという話です。
>
> ネットで軽く調べた程度ですが、はっきり決まってないとは感じてました。
> が、億越えというのは予想を超えてました。
> どこかの段階で整理してほしいですね。
>
> 有用なディスカッション、ありがとうございます。
>
>
> 猪股弘明
> 精神科医(精神保健指定医)
>
> 2022年6月1日(水) 16:11 ueno <t.ueno@xxxxxxxxxxxx>:
>
> >
> > 猪股先生
> >
> > > それとこれは上野さんにお聞きしたいんですが、現状だと「ORCA連動型電子カルテ」
> > > を名乗るには特に条件はないですよね?
> >
> > 特に制限はかけていないです。
> > 最近は厚生局の監査が安全管理GL準拠になってきていますので
> > そちらの方にシフトした電カル認定活動(MehISaa)は進めております。
> >
> > しかし、、
> > いつもするどいコメントをありがとうございます。
> > たしかに、法定保存書類を作成するアプリ間の、修正履歴まで考慮したデータ移行の担保ですか・・
> > しかもマスタ関係もコードで引き継げないと不便だと。
> >
> > 国は医療DXで電カル標準化を謳いはじめましたので、
> > 各電カルの厚労標準準拠なエクスポートな機能の充実も今後期待したいです。
> > 服用方法の標準マスタ化は複雑すぎていろいろ鬼門な感じで、
> > 厚労標準の用法規格も組み合わせが億越えになるということですが、
> > 今般の電子処方箋で、ある程度整理されたものが出るという話です。
> >
> > 上野拝
> >
> >
> >
> > 2022年5月31日(火) 16:58 Hiroaki Inomata <inomatah0612@xxxxxxxxx>:
> > >
> > > 精神科医の猪股です。
> > >
> > > 以前に OpenDolphin のカルテ記載内容を html に書き出してみましたとか
> > > 言ってたんですが、ここまでの経過を書き留めておいた方がいいかなと思い
> > > 『OpenDolphin HTML Viewer プロジェクト』
> > > https://p-horlix.net/blog/?p=289
> > > にまとめました。
> > >
> > > やっていることは以前と大差ないんですが、今回は
> > >  レセ電コードを表示
> > > させてみました。
> > > 具体的には、これまで
> > > 「デパス錠0.5mg x1
> > >  不眠時に x14」
> > > としていたところを
> > > 「デパス錠0.5mg  :レセ電コード 611170513 x1
> > >  不眠時に :レセ電コード 0010000114 x14」
> > > としたわけです。
> > > (ただし、用法(不眠時に)は社保・国保が制定したコードなのか
> > > ORCA-ORCA連動型カルテでのみ使用されている固有のコードなのか
> > > 自信なし。データベースから抜いてきた値をそのまま表示)
> > >
> > > なんで、この表示をさせたかと言えば、勤務医時代にシステムの入れ替え時に
> > > けっこう嫌な思いをしてきたからです。
> > > 基幹病院クラスだとカルテのSOA欄あたりは新→旧のシステムで引き継げてましたが、
> > > 処方・処置がまったく引き継げていないケースもありました。
> > > 引き継げていても文字情報のみという場合が多く、処方内容は当然手動で打ち直しです。
> > > はっきり言って負担でした。
> > >
> > >
> > > 用法までは無理でもせめて薬剤くらいはコードレベルで移行しておいてほしかったです。
> > > カルテのデータベースに記録されている処方の薬剤コードの抽出自体はそれほど難しくは
> > > ないという印象を持っています。
> > >
> > >
> > > 開業医さんだとスタンドアローン型からブラウザ利用のクラウド型に乗り換えている
> > > あるいは乗り換え検討中の施設は多いと思います。
> > > 私の外勤先の一つも「訪問診療を強化する」とかで乗り換えを検討しています。
> > > そんな事情もあって、ある電子カルテ販売会社のサイト眺めていたんですが、
> > > びっくりしたのは「当社は OpenDolphin からのデータ移行実績もあります」のような
> > > 宣伝文句?が記載されていたことです。
> > > 「データ移行」の定義ははっきり決まってはいないと思いますが、電子カルテの3要件
> > > や利便性から考えて
> > > ・カルテ記載内容の最終確定版のみではなく修正履歴や途中経過版の移し替え
> > > ・レセ電コードレベルでの処方処置内容の移し替え
> > > あたりまでは必須ではないかなと思います。
> > >
> > > OpenDolphin でこれを実現するのはその会社の技術レベルからいって相当難しいのでは
> > > と思い、問い合わせたところ、移行した内容は
> > > 「カルテ最終確定版の(書式情報なしの)プレーンテキストと処方の文字情報のみ」
> > > でした。
> > > やはり。
> > > 果たしてこれを「データ移行」と言っていいものなのでしょうか。
> > > ガイドラインやe文書法を考慮すると、このレベルの移行では元のドルフィンの環境は
> > > 稼働時のまま存続させておかなければならず、さして利便性が高まっているようには
> > > 思えません。
> > >
> > > それで、タイトルの疑問に至るわけです。
> > >
> > > 『電子カルテを乗り換える際データはどの程度の精度で移行させればいいのか?』
> > >
> > > という問題です。
> > >
> > > 一応、厚労省にも(電話でですが)問い合わせてます。
> > > この程度の疑問に即答できないというのもちょっとどうかと思うんですが。
> > >
> > >
> > > それとこれは上野さんにお聞きしたいんですが、現状だと「ORCA連動型電子カルテ」
> > > を名乗るには特に条件はないですよね?
> > > 「ORCA連動型電子カルテ」に求める推奨事項のようなものがあると使用する上で
> > > 一つの判断材料になって便利かなと思いました。
> > > というのは、レセコンにORCAを使っている場合、用法などのコードは(院内独自コード
> > > を使わない限り)同一になっているはずで、この出力機能があれば、データ移行の際に
> > > 極めて有利だからです。
> > >
> > >
> > > 長文失礼いたしました。
> > >
> > >
> > > 猪股弘明
> > > 精神科医(精神保健指定医)
> > > *****************************************************************************
> > > Hiroaki Inomata
> > > MD: Psychiatry BA: Physics
> > > PHAZOR, LLC: CEO https://phazor.info
> > > Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science: Visiting Researcher
> > > -- Medical Open Source Software Activities --
> > > OsiriX (open-source ver): contributor, Horos: contributor
> > > HorliX: developer https://phazor.info/HorliX
> > > OpenDolphin-2.7m: developer
> > > https://github.com/Hiroaki-Inomata/OpenDolphin-2.7m (source code)
> > > ...etc
> >
> >
> >
> > --
> > 日本医師会ORCA管理機構
> > 上野 智明
> > t.ueno@xxxxxxxxxxxx
> > 03-5981-9681
> > 080-4912-6787
> > http://www.orcamo.co.jp/
> > http://www.orca.med.or.jp/
> > @orcadays