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[orca-users:00993] Re: 守秘義務違反か否か



中山先生、高橋先生、みなさま、こんばんわ
有家@松山記念病院です。

自明のことと考えていたレセプトの支払基金への提出が
守秘義務と矛盾する部分を含むのではないか、という中山先生のご質問は
私にとってたいへん衝撃でした。
あらためて「法」のむずかしさを思い知りました。
中山先生、ありがとうございました (^^)

date: Sat, Jun 22, 2002 at 12:58:14PM +0900
from: 高橋 徳 <toku@xxxxxxxxxxxxxxx>
>
> 》あるいは個人情報に対して守秘義務を守れると社会的?に
> 》認知なれた組織(支払基金、市町村役場、検査会社、薬局)
> 》ならば、暗黙の同意があると見なされるのか?
> 
>  この件については他のメーリングリストでも話題になりました。
>  保険診療の契約の中に含まれると考えていいのではないかと
>  の御意見だったように思います。つまり、保険診療を保険証
>  を添えて申し出た場合に生年月日病名治療内容などが、
>  基金なり連合会に提出されるというのは契約内容の一部と
>  いう認識でよいのではないかとするものだったと思います。

了解できます。
しかし、私の強迫性格のまま、さらに推論を展開すると
この契約の厳密を期するならば、
-------------------------------------------------------
生年月日病名治療内容などが、 基金なり連合会に提出される
-------------------------------------------------------
むねを明文化して書面告知し、その受領書に署名していただき、それを保管する
ようにすれば、より確実でしょうか。

無知を笑われるかも知れませんが、治療契約は民法、守秘義務は刑法から
それぞれ派生するように考えます。それらがもし矛盾するような場合には、
両者の上位法である憲法から解釈を起こすことになるのでしょうか (..);

このあたりの感覚こそ、やはり(法学、法律の)「餅屋」のかたがたの
意見を聞くことができればなあ、と思います。

その意味でも、実際にどんな事件があり、どう解釈されたかという事例を読めば
勉強になるかと思いまして、私の知っている唯一のフリーの判例サイトである
愛知大学法学部の『愛大判例』

	http://roppou.aichi-u.ac.jp/hanrei

を調べました。
ここで「刑法」->「守秘義務」で検索しましたが該当事例はありませんでした。

法学の分野でも早くフリーのデータベースが完成してほしいものです。

# その場合、やはりXMLを使うのか等々、興味深いところです..
#
# 医学や工学以外のオープンソースプロジェクト、というのでしょうか
# フリーのデータベース構築の企画をおさえておくことは、これから必要ですね。

-- 
pba00250@xxxxxxxxx
yoariie@xxxxxxxxxxxxxxx
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有家佳紀  Yoshinori Ariie