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[orca-users:00697] 鳥取県 ORCA 本試験運用レポート



皆様 こんにちは

中山裕雄@鳥取県です。

医療機関IDの申請、日医総研日医IT認定制度の発足など
ORCAが普及するための準備が粛々と進められていますね。
また鳥取では餅屋がいない問題等活発に発言が行われていますが
一つの区切りをつけるために以下のレポートを自主的にまとめました。
批判、事実誤認等ありましたらご遠慮なくご指摘ください。

鳥取県ORCA本試験運用レポート

2002年2月28日に日医標準レセプトソフトのプログラムが
公開されたと同時に本試験運用も終了しました。中山小児科内科医院は
鳥取県における本試験運用に参加した3医療機関のうちの一軒です。
本試験運用が各都道府県のサポート業者の取り組み方によって中身が
大きく異なる結果となりましたが、オープンソースとして公開された現在
本試験運用の中身は今後問われることはないと思われます。ここに自分自身
の記録とORCA本試験運用に参加したい気持ちを持ちながら参加できなかった
方の参考情報を兼ねて簡単にレポートいたします。
鳥取県では中国メディコム社がサポート業者として参加の意思を表明されたので
当医院は2001年4月26日に規定の様式の推薦書を提出しました。
次に8月10日付けで中国メディコムより本試験運用の同意書をいただきました。
内容は、約23項目あり、操作指導・メンテナンス・操作方法の教育・
レセプト印刷時の立ち会い・本試験運用期間中のハードウェアのメンテナンス・
本試験運用期間中のソフトウェアのメンテナンス・本試験運用についての
技術的サポート・障害発生時の対応を行うことに当医院が同意する旨の書類でした。

ORCAの起動するPCが届いたのは11月8日でした。
ORCAのバージョンはもう忘れましたが到着日から考えて
2001/11/5(月) unstable版ver.0.1.03以前のバージョンだったと考えます。
10月バージョンだったかな?
11月24日にORCAがバージョンアップしている情報を知って中国メディコムに
バージョンアップを申し入れるも翌年2月まで音沙汰がありませんでした。
その後一回2002年2月7日に2002年1月21日unstable版ver.0.2.03?に
更新されたORCAが届くもいきなり不具合の連続で動作せず、原因は
付帯作業の問題と判明。
2月17日第3回鳥取県医療情報研究会開催
研究会を契機にメーリングリストでサポートが再会されるも
2月24日の質問を最後に音信不通となる。
4月24日ようやくメーリングリストで反応あり、
「現状に於ては本運用に十分なサービスのご提供ができないとの結論により、
ORCAのサポートを大変申し訳ございませんが一時中断させていただきたく
ご了承の程を伏してお願い申し上げます。」と連絡あり。
4月26中国メディコム挨拶に来院され、機器の処分と今後について
話し会いを行う。
(レポートをメーリングリストで公表することも説明済み。)

結局当院ではサポート付きの試験運用期間中には患者ひとり分の情報や行為
も入力もできず印刷帳票は一度もお目にかかれませんでした。

オープンソースになってからは立場と気分を入れ替え
自力でインストール、アップグレード、プリンターの設定、印刷
データ移行とテスト入力を行い現在にいたっています。

4月になってからサポートを一時中断!!
(実際はわずかな期間のサポートしかなかったのに。)
という実態とかけ離れた言い訳をする会社しか鳥取では見つからなかった
ことは残念で仕方がありません。私自身ORCAに対する期待は大きいので
このレポートはORCAの試験運用の問題を投げかけているのではありません。
また結果的に中国メディコムを批判することになりましたが各地域でいかに
大きなギャップが生じているかという問題を投げかけるのが最大の狙いです。
今後もORCAが進化することを切に願っており、私自身はサポートが無くても
使い続ける予定です。

以上簡単ではありますが、試験運用医療機関から
nonサポートユーザーに立場が替った区切りを
つけるために試験運用の様子をまとめて見ました。

2002年5月21日
鳥取県八頭郡郡家町
中山小児科内科医院
中山裕雄