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[ORCA-ANNOUNCE:00146] == 日医標準レセプトソフト入院版 1.0.10 の提供 ==



ORCAサポートセンタです。いつもお世話になっております。

■概要
    日医標準レセプトソフト(以下、日レセ)入院版 1.0.10を提供します。
    レセプト(診療報酬請求書)提出にかかわる不具合の対処を組み込みました。

■対象
    今回のアナウンスは大きく3つのパートからなっています。
    Aパート、Bパート、および、Cパートです。

    ●Aパート
        1.0.7版ユーザ:通常通りバージョン・アップを行ってください。
        Bパートは必須ではありませんが、参照されることをお勧めします。

    ●Bパート
        1.0.9版ユーザ:通常通りのバージョン・アップを行うとともに、
        入外区分の不整合問題(後述)が発生している可能性がありますので、
        これを検出する作業が必要です。
        この場合は、Aパートに引き続き、必ずBパートをご覧ください。
        不整合が無い場合は、次のCパートの記述は必須ではありません。

    ●Cパート
        1.0.9版ユーザで、チェックの結果入外区分の不整合が検出された
        場合は必ずこちらをお読みください《必須》。


●Aパート
    1.0.7版、1.0.9版どちらのユーザもこちらをお読みください。

**************************************************************
*  ▲注意:パッケージのアップグレードの前に
*
*    操作に先立って必ずバックアップをおこなってください。
*    バックアップの方法
*      kterm などから以下のコマンドを入力します。
*      $ pg_dump -R orca > バックアップファイル名
*
**************************************************************

■今回提供パッケージにおける修正内容

(1) 診療行為
    ・投薬料の特定器材が入力できなかったので、特定器材の入力
      ができるようにしました。

    ・「+」で行挿入した後、入力がなかった時、そのまま空白行が残
      ることがあったので残らないようにしました。

    ・自賠責保険の診療報酬明細書ではフィルム料を薬剤欄に計上
      するため医科の計算方法から自賠責保険の場合はフィルム料
      を手技料から引くようにしました。

    ・診療科を変更した時、新規の時は内容をクリアするか否かの
      確認メッセージを、訂正の時は診療科を変更するか否かの確
      認メッセージを表示するようにしました。
      また、中途終了データが同日に複数科存在した場合、正しく
      表示されなかったので表示するように修正しました。

    ・自費行為の登録内容を修正しました。
      自費行為の金額について、回数を掛けた金額を自費金額とし
      て診療行為と診療会計へ登録していたが、回数を掛ける前の
      金額で登録するように修正しました。
      併せて、登録確認画面も表示を変更した。回数がある場合は、
      1行つづ自費金額の次行へ回数を掛けた金額を表示するよう
      にしました。

(2) 収納登録
    ・診療行為画面より収納業務へ遷移し再び診療行為画面へ復帰
      する時に入外区分を無条件に入院にしていたので正しい区分
      をセットするようにしました。

(3) レセプト
    ・自賠責保険の「画像診断料」欄でフィルム料を薬剤欄に計上
      するようにしました。
    ・摘要欄の酸素補正率に30円と表示されてしまう不具合が
      あったため、表示を行わないように修正しました。

(4) その他
    ・ミドルウェア関係のバージョンアップを行いました。
      OLTPモニタ(MONTSUQI(1.1.2p7))
    ・参考提供している月次統計表の薬剤使用量統計表のパラメタ
      区分と実際に抽出作成される内容が間違っていたので修正し
      ました。

が主な内容です。

■皆様にやっていただく作業

  ・テーブル構造変更の確認について
    業務メニュー画面の「マスタ更新」を実行するとデータベース
    の構造バージョンを確認できます。
  
    正常にアップグレード(インストール)が完了すると
    「構造ver(自)」及び「構造ver(ORCA)」の表示は
    「S-010009-2-20030423-1」
    になります。

  ・日レセのパッケージ更新
    apt-line:   deb ftp://ftp.orca.med.or.jp/pub/debian woody jma
            /etc/apt/sources.listのエントリに上記を追加します。
    name:       jma-receipt_1.0.10-1+0jma2_i386.deb
    size:       18875500 byte
    date:       May 2 03:24 (GMT)

    パッケージ更新は必ずrootユーザで行ってください。
    # apt-get update
    # apt-get dist-upgrade  
    で更新します。

  ・再起動
    日レセ」パッケージを更新するとアプリケーションは自動で再起動
    しますがサブプロセスが終了できずそのまま残る場合があります。
    パッケージ更新後、再起動をしていただくときれいな状態でアプリ
    ケーションが起動できます。 

  ・マスタ更新
    業務メニュー画面の「92 マスタ更新」を選択し、マスタ更新
    管理一覧画面より「更新(F12)」を選択すると更新を開始します。

    更新が完了すると(「状況(F11)」を選択してください。)
    「レコードver(自)」及び「レコードver(ORCA)」の表示は
    「R-010007-1-20030424-1」
    になります。

**************************************************************
*  ▲注意
*
*  (1) パッケージをインストール/更新しただけでは各種マスタ
*      は更新されません。必ず業務メニュー画面より「マスタ更
*      新」を行ってください。
*
*  (2) 操作に先立ってバックアップをとることを推奨します。
*      バックアップの方法
*        ktermなどから以下のコマンドを入力します。
*        $ pg_dump -R orca > バックアップファイル名
*
**************************************************************


●Bパート
    ここからは 1.0.9版のユーザのみに必要なパートです。

    ▲注意:必ずお読みください。

■現象
    診療行為で外来診療分又は入院診療分として会計入力を
    行っていますが、内部的に入外区分が本来とは違う内容で
    登録されてしまう場合があることがわかりました。

■この現象が発生する操作シーケンス

    (1) 診療行為画面より患者を呼びだし収納画面へ遷移し
        再び診療行為画面に戻った場合に無条件に入院分データ
        として登録される。

    ▲注意: 現象が発生する操作は決して行わないでください。

    (2) 診療行為画面より患者を呼びだし会計照会画面へ遷移し
        入外区分を変更された場合(ただし、診療行為で入力を行う
        入外区分と違う区分にして再び診療行為画面に戻った場合
        に誤った入外区分として登録される。

    (3) 診療行為画面より入院中の患者を呼びだし診療選択画面(K01)
        へ遷移し再び診療行為画面に戻った場合、外来診療分として
        登録される。

    (4) 診療行為画面より入院中の患者を呼びだし患者登録又は
        受付へ遷移しカルテあるいは処方箋を発行し、再び診療行為
        画面に戻った場合、外来診療分として登録される。

■原因
    1.0.7から1.0.9への改良時に十分な考慮がされず、プログラムに
    バグを発生させました。

■影響
    誤った入外区分で患者データが作成される可能性がありますので、
    レセプトを作成しても一部データが抜ける場合があります。
    外来で自動算定される調剤料や処方せん料などが誤って算定される、
    あるいは、全く算定されない可能性があります。
    また、一旦、無床診療所の患者さんが入院に区分されてしまいますと、
    無床版の日レセでは呼び出して修正する操作自体ができなくなって
    しまいます。

■皆様に行っていただく対処
    入外区分のエラーチェックリストを作成し、誤った入外区分を正しい
    ものに置き換える方法を以下に示します。

    ▲注意:以下の作業は、必ずレセプト作成前に行ってください。

    (1) バッチ処理の準備
        ・システム管理マスタ登録で月次統計の設定を行います。

        管理コード: 3002  統計帳票出力情報(月次)
        区分コード(任意):001  (空いている番号を指定)
        有効年月日:00000000〜99999999

        帳票名(任意):入外区分データ不整合チェック処理
            プログラム名(半角大文字): ORCBMCHKM

        ・システム管理マスタ登録で出力先プリンタ割り当て情報の
            設定を行います。

            管理コード:1031  出力先プリンタ割り当て情報

            各種統計表:エラーリストなどを出力するプリンタ名

          マスタ更新業務により保険番号マスタが更新されている。

    (2) バッチ処理の実行

        業務メニューの「52  月次統計」画面で上記の登録したプログラムを
        選択してください。
        次に「処理開始」ボタンを押します。
        「選択された帳票の印刷を開始します」と確認メッセージを表示する
        ので
        「OK」を押して処理を開始します。
        処理の確認は「処理結果」ボタンを押して処理結果画面を表示し
        「状態」ボタンを押して再表示を行います(何回か繰り返す)。
        「処理は正常に終了しました」と表示されたら処理が終了したことを表します。
        画面内の「入院外来エラー一覧表」の行の「頁数」に該当件数を表示します。
        更新リスト(後述)の頁数ではありません。

    (3) 処理確認
        エラーリストが出力されない場合は、次のCパートの作業は不要です。


●Cパート
       検出作業でエラーリストが出力された場合には以下の作業が必須です。

    (1) バッチ処理の準備
        システム管理マスタ登録で月次統計の設定を行います。
        管理コード: 3002    統計帳票出力情報(月次)
        区分コード(任意): 001  (空き番号を指定)《記入例》
        有効年月日:00000000〜99999999

        帳票名(任意): 入外区分データ不整合修正処理《記入例》
        プログラム名: ORCBMCNGM (半角大文字)

    (2) システム管理マスタ登録で出力先プリンタ割り当て情報の設定を
        行います。
        管理コード: 1031  出力先プリンタ割り当て情報
        各種統計表: 更新リストなどを出力するプリンタ名

    (3) バッチ処理の実行
        業務メニューの「52  月次統計」画面で上記(1)で登録した
        プログラム( ORCBMCNGM )を選択してください。
        次に「処理開始」ボタンを押します。
        「選択された帳票の印刷を開始します」と確認メッセージを
        表示するので
        「OK」を押して処理を開始します。
        処理の確認は「処理結果」ボタンを押して処理結果画面を表示し
        「状態」ボタンを押して再表示を行います(何回か繰り返す)。
        「処理は正常に終了しました」と表示されたら処理が終了したことを
        表します。
        画面内の「入院外来エラー一覧表」の行の「頁数」に該当件数を表示します。
        更新リストの頁数ではありません。

    (4) 処理確認
        更新リストが出力される場合があります。

        ▲注意:出力されるメッセージなどは後述します。

    (5) 更新後の作業について
        入院版の置き換えについては、エラー一覧に「入院として登録」の
        エラーメッセージが印字された患者について入院から外来への置き換え
        を行います。
        「入院退院日に外来登録」・「外来として登録」のエラーメッセージについて
        は実際の入院期間中に外来受診としてかかった可能性があるため自動
        での置き換えは行いません。
        処理が終了した後、「入院として登録」のメッセージが印字された患者に
        ついて診療行為の訂正入力により再登録を行う必要があります。
        この訂正登録により再診料、調剤料、調剤技術基本料等の誤って
        登録された内容を外来受診での内容に置きかえます。
        再診料については算定回数により警告メッセージが表示する場合が
        あるので、正しい診療コードを入力してください。
        「入院退院日に外来登録」・「外来として登録」のメッセージが印字された
        患者については置き換えは行っていない為、1件単位で入院診療行為に
        変更する必要性があるか判断を行ってください。
        変更する必要があるならば、既登録の外来分診療行為を診療行為の
        訂正入力でクリアして登録を削除する必要があります。
        削除が終了したら、入院分の診療行為入力画面で再度入力を行って
        ください。
        更新リストに「削除」と記載されたデータは削除を行っていますが
        削除してはいけないデータである場合は再入力を行ってください。

    (6) 最終の確認について
        全ての更新作業終了後に「入外区分データ不整合チェック処理」を
        再度実行して修正済みとなったデータ以外の不整合データを再確認
        してください。
        表示されたデータについて画面上で再チェックを行ってください。

■入外区分整合チェック機能のメッセージ
    上記の処理を行うと出力されるメッセージの解説を行います。

  ・「入院として登録」
        入院の受診履歴が存在するということです。
        一括変換のプログラムを実行して下さい。

  ・更新リストのメッセージ
    「更新」:入院から外来へと変更したものです。
        受診履歴を訂正で開いて再度登録を行ってください。
        自動発生された入院の内容を外来の内容へと変更する
        必要があります。
        また、再診料の回数が違って来る場合がありますので
        以降の受診内容も確認してください。

    「削除」:同じ受診履歴が存在した場合に削除したものです。
        同じ診療行為を続けて2件登録した時このような現象になります。
        この場合は削除された日の受診内容を確認してください。

    「訂正エラー」「収納エラー」
        訂正中に外来から入院に変更となった場合に表示します。
        訂正分が入院で作成されてしまってますので削除しました。
        外来の内容は変更されてませんので、
        再度、訂正していただく必要があります。


以上、大変お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

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